下書きのまま、アップするのを忘れてました!(苦笑)
そのお陰で、その間に動画も沢山で出て来て纏めやすくなりましたが・・・・・・
その機体は確かに国産ですが、度重なる延期の間に、当初エコノミークラスに採用予定だったデルタ工業製の
3D薄型シートは見送られ、全シートがゾディアック・シート・カリフォルニア(アメリカ)になりました!
旅客機のシートには、耐火性試験が義務付けられているので、実績のあるシートを採用する事で・・・・・型式認定を少しでも早くする為なんでしょうかね!(大苦笑)
エンジンは、プラット・アンド・ホイットニー製ギャード・ターボファンエンジンPW1215(MRJ70)、PW1217G(MRJ90)がMRJへ独占供給される事になっているのですが・・・・・
プラット・アンドが・ホイットニーは、カナダ・ボンバルデア社により効率の良いPW1500Gを独占供給!
同じくブラジル・エンブラエル社にPW1900Gを独占供給する事になっており、開発の遅れで今やMRJの新エンジンでの燃費の優位性は消え失せてしまいました!
MRJは胴体も細く複合材も使い従来機種より軽いので燃料消費量のアドバンテージがまだあるようです!
しかし圧倒的な燃費性能も、MRJのスタンダード航続距離は1020海里(1880km)~1150海里(2120km)!ブラジルエンブラムE175スタンダードは1800海里(3334km)ですからライバルより40%以上短く⇒搭載燃料も少ない⇒機体総重量が少ない(なぜか最大離陸重量ではあまり差が無い)⇒小型のエンジンを搭載⇒燃費も良い!(大苦笑)
あえて航続距離を延ばず省燃料最優先だったって事なんでしょうかね!
グアムや北京まで飛べるのはMRJ90ではER型でやっと!3,000km超えたらLR型しか飛ばせない!(大苦笑)
そんな訳で、MRJの最大顧客ターゲットは飛行距離片道1600km以下なんでしょうね!
もっとも 2000km以上となれば中距離!搭乗時間も2時間以上ですから、その距離で乗客が90人以下の市場のローカル線なんて余りありませんし、ボーインク737やエアバスA320の市場ですよ!
奇しくもホンダジェットの航続距離も
2185kmですから、同じような短距離市場があるってことなんでしょう!
さすが素晴らしきかな日本人!目の付け所が・・・・・・
ライバル・ボンバルデアの新型CS100は、2013年9月16日に初飛行するも2014年5月30日に飛行試験中にエンジンのインデントが起きテスト飛行中断、ようやく今年11月17日飛行試験を完了しました!敵失で助けられた面もありますね!
しかし受注も伸びず1年間の販売延期で業績が悪化、カナダ政府から支援を受ける羽目に!
乗客数も、Cシリーズの標準が130人なので、ベストセラーのボーイング737と真っ向勝負になってるのも受注が伸びない要因とも言われていますが・・・・・
それでもなんとか来年前半には商用運航が始まるようです!
中国C919は168席~190席のナローボデイなので、MRJとは競合しません!(笑)
ライバルとなるかもしれないのは、中国商用飛機有限責任公司のARJ21ですが・・・
2010年地上試験中になんと主翼が破損して全面改修、昨年末ようやく国内の型式認証は受けましたが本格生産には至っていません!(苦笑)
このARJ21の改修にはカナダ・ボンバルデア社が技術協力したと言われていますが・・・・・だとすれば新型C919では多分部品を共有するんでしょうね!本当なら両社とも侮れないと思いますよ!
しかし、エアバスやボーイングに立ち向かうには・・・・・・
ま~エアバスもボーイングも儲かる遠距離・中型機以上に専念しちゃったんだから、MRJにも勝機は十分!
YS11の時とは比べ様もなく日本製品への信頼性は高いからね!
しかし、本当は日本製電子基盤の信頼性は絶対じゃないんだな~!コンデンサーが持たない!
ある日突然逝くまでの信頼性って意味なら世界1なんだろうけど・・・・・今のメイド・イン・ジャパンの耐久性なんて法定耐用年数しか無いんだわさ!10年使って故障したら部品が無い!
それはさておき・・・・・・
Cシリーズに先行され、燃費の優位性にアドバンテージが無くなったMRJは機体の頑丈さと操縦性で優位に立つしかありません!
主翼は、複合素材から軽量化を犠牲にしてもより耐久性のあるアルミ合金製に!
ニュース動画にもあったようにシュミレーターを使って、あらゆる突発性トラブルの対応を網羅してるんでしょうね!
他のインサプライヤーは海外勢が大勢を占めています!
コクピットは、2社が寡占状態の一社ロックウェルコリンズ製のプロラインヒュージョンシステム!
油圧システムは、パーカー・エアロスペース(アメリカ)
APUや空調などのシステムはハミルトン・サンドストランド(アメリカ)
内装はゾデアック・エアロスペース(フランス)
慣性装置はハネウエル(アメリカ)
客室窓は圧倒的なシェアを持つGKNエアロスペース
MRJの開発がスタートした2008年は1ドル100円、2012年には1ドル80円だったので十分採算に合う選択だったんでしょうけど・・・現在の1ドル125円の円安では、かなりコスト的に厳しい状況なんでしょうね!
逆に販売では、円安なので売値はリーズナブルな価格に!(大爆笑)
でも余り生産が遅れたて円高になったら海外向けは大赤字になるんじゃないかと心配ですがサプライヤーからの調達価格も下がるので、行って来いになるかもね!
日本のサプライヤーは
フライト・コントロール・アクチュエーターにナブテスコ
操縦系統・ベアリングにミネベア・島津製作所
照明にKOITO
カーペット、カーテンに龍村美術織物
あれ、サプライヤーに三菱グループの三菱電機が入ってない!(苦笑)!
私の工場では、古いリレー操作盤をシーケンサーに換えてます!
オムロン・三菱・キーエンス・デジタルと様々なシーケンサーを組み込んで15年以上も使っていますが、誤動作で交換したのは三菱だけ!採用されないのも・・・・さもありなん!(笑)
やはり30年の耐用年数じゃ無理かもね!日本製の電装品はコスト優先し過ぎて耐久性が・・・・(大苦笑)
逆にいえば10年間や12年間じゃ故障もしませんけどね!
YS11も国産旅客機と言っても機体以外はほとんどが海外からの調達品でしたから、当時と比べて技術的・品質的に軍用機は可能でも、純国産の旅客機なんてコスト的(=規模的)に無理な状況になってるんですね!
数千機も売れれば、純国産も視野に入れられるんでしょうけど・・・・・・