プリウス搭載のEDR(Event Data Recorder)なんてもっと記録時間を延ばさないと直前の5秒間だけじゃ事故原因の解明には役立たないと思いますが・・・

EDRの解析で、アクセルは出力が出てる(アクセルペタルを踏んだ訳じゃなくても記録される)けど、ブレーキの出力は無い(ブレーキペタルを踏んでも出力が出なければ記録されない)んだそうな!

今のEDRじゃ時間が短すぎて運転手の”暴走前に何回かブレーキペタルを踏んでも効かなかった”の証言を検証する術(すべ)が有りません!
単純なアクセルペタルとブレーキペタルの勘違いで処理するつもりなんでしょうかね?
今後はドライブレコーダーをペタル部にも付けときゃなきゃ!(苦笑)

電気系統のセンサーは、経年劣化してしまいます!
何回もブログで書いてるけど、余裕の無いコンデンサーは7~8年しか持たない!
平滑コンデサーが劣化すればノイズがそのまま出力される事も起きます!
速度を上げる方法には様々な方法があります。
アクセルペタルの踏み代をエンコーダー(一種の回転計)やアナログ
ボリュームを使って計ったり・・・
ボリュームの場合、酸化皮膜が出来て微弱電流が流れない事があります!何回かグリグリと回せば回復するのですが・・接点でも同じ様に酸化皮膜が出来て動作しない事があるのですよ!

事故を起こした松岡龍生容疑者は64歳ですが、一貫してアクセルペタルは踏んでないと言ってる!
容疑者を弁護する訳じゃ有りませんが、2重にマットを使っていた状況からアクセルペタルの出力は吊り下げ式のアクセルペタルにマットがひっかっかった所為でしょうね!

効かなかったブレーキペタルを踏んでないから勘違いだって?アクセルペタル吊り下げ式l
これだけ離れていてプロのドライバーが両方吊り下げ式だからってアクセルペタルとブレーキペタルを勘違いするってか!
普段運転しないペーパードライバーならいさ知らず、プロで長時間運転している人は体が覚えているんだぜ!

エンコーダーの場合、経年変化でひっかる場合もあります!直ると再現もしない場合が殆どなので念の為に交換しますが!
事故を起こしたプリウスは3代目(2009年 - 2015年)、2009年製造だったら7年経ったのでそろそろ電子機器も劣化する時期に差し掛かっている!

プリウスのブレーキは、プレーペタルを踏めば油圧ブースターを直接動かすので一見何のトラブルも無さそうに見えます。
しかしプリウスのブレーキシステムは、「ECB(Electronically Controlled Brake system)2」といってブレーキの踏み代がそのまま直接ブレーキパットを押し付ける様にはなっていません!
プリウスブレーキ回路
プリウスの場合回生ブレーキも使う()ので、コンピューターで通常走行中は(バッテリーが満タンになるまで)油圧式ブレーキ回路を遮断して回生ブレーキだけでブレーキコントロールしているんですよ!
そんな馬鹿なって?”プリウスのブレーキペタルの踏み加減は通常の車と変わらないよ”って人のためにストロークシュミレーター(SSC)が遮断時に油圧ブースターの圧力を逃がして擬似的な抵抗を演じている!

このSSCが故障したら・・・・・油圧回路は遮断されたままブレーキ油が流れないのでブレーキは回生ブレーキだけになるんだわな!
回生ブレーキを使うのは動いてる時だけだから、どうやって事故車のブレーキシステムが正常だったって検証出来た訳?

大破した事故車を動かしたとは思えませんが・・・
福岡タクシー暴走事故1
つまり、プリウスの場合はブレーキペタルを踏んでもコンピューターは優先的に回生ブレーキを優先的に効かそうとするシステムなので、運転手はブレーキペタルを踏んでいるのに、ECB制御で油圧ブレーキシステムが動作せず、アクセルペタルにマットがひっかっかっていると、回生ブレーキも全く働かない状況が生まれてしまいます!
多分ECB制御が電気抵抗があるのでブレーキが効いていると勘違いしちゃったんじゃないのかな~!
松岡龍生容疑者の”ブレープペタルを踏んでも効かなかった”って証言はプリウスの【通常は油圧ブレーキシステムを動かさない】事からも正しいと思いますね!
プログラムでブレーキペタルを踏んだ場合アクセルからの入力を電気的にカットする様に組まれていれば絶対に起きないのですが・・・プリウスの場合それぞれが独立したコンピューター制御してるんだっってさ!
アクセル用コンピューターとブレーキ用コンピューターはリンクしてるの?
1CPUの場合は処理速度も遅くなりますし故障するとどうしようもないので、どうしても個別の処理を別々のコンピュータで処理したがるんですが・・・・
ブレーキが効かなかったのは、ブレーキシステムを担うECB制御コンピューターが特殊な条件化での信号ミスで間違った処理を行っなった結果だと思うのですが・・・・・
ニュートラルにしたくても、成らない場合が有るとプリウスの注意書きが!
エンジン(パワーON)切るにもパワースイッチを2秒間押し続けなきゃなりませんし、それでもOFFに出来ない時もあるらしい!

プリウスのBレンジは、プリウスBレンジ
エンジンブレーキ用なので、通常はエンジンの燃料をカットするそうですが、当然アクセルを踏んでいない場合が想定されているんでしょうね!
松岡龍生容疑者の【ギャダウン操作も実は正しかった】って事なんですよ!
(プリウスはBレンジにするとブレーキが強くなる!)
だって本人はアクセルペタルを踏んでないんだから!(マットが当たって実際はアクセルペタルに荷重が掛かっていたんだろうけど)
しかしBレンジにしても油圧ブレーキが動作するのはバッテリーが満タンの時だけ!満タンになるまでは回生ブレーキだけです!
松岡龍生容疑者のプリウスのバッテリーが満タンだったら油圧ブレーキが効いていた筈で・・・・事故時エンジンが動いていたならバッテリーは満タンではなかった!
だからBレンジにして、いくらブレーキペタルを踏んでも回生ブレーキしか動作しなかった!
(バッテリーが満タンになると、エンジンブレーキを使う為にエンジンが動き出す)
複雑な動作を繰り返してるんですねプリウスって!
【事故原因の推理】
(1)トイレ休憩後、マットがアクセルペタルと干渉しているのに気付かず発車させた・・・・
(2)バッテリーは満タンではないので回生ブレーキだけで油圧ブレーキは効かない状態だった
(3)アクセルが踏まれているのと同じなので、回生ブレーキだけでは当然ブレーキは効かない
(4)ニュートラルにしようとしても入らない?(起きる可能性はトヨタも認識)
(5)パワーOFFしようとしたが、切れなかった?(起きる可能性はトヨタも認識)

(4)もっとブレーキを効かせ様とBレンジに入れても、バッテリーが満充電ではないので回生ブレーキしか働かない!
(5)マットでアクセルが踏まれている状態ならブレーキが効かず交差点で止まれない!
(6)Bレンジに入れても効果ないのでDレンジに戻した?
(7)Dレンジはマットでのアクセルの加速指令で車は一気に加速する!
(8)EDRにアクセルを踏んだと記録される。
(9)再びBレンジに入れるも減速せず?
(10)回避操作で休診中の病院に突っ込むも・・・・・
要は2重に敷かれたマットが暴走事故の原因だと思いますが、アクセルとブレーキのプログラムが相互チェックしてないんじゃないのプリウスって!
ブレーキ付き電気モーターで言えば、ブレーキを切らずにモーターを動かしてる状態だけど通常は一方しか電気が流れないので有り得ませんが使用頻度が高いと接点溶着を起して発生するそんなことになったらモーターが過電流焼けちゃうのでブレーカーで過電流を検知して電気を遮断する様にするんだけど・・・・プリウスのチェックプログラムにはアクセル・ブレーキの相互比較回路が無いのかもね!
各々のコンピュータが最高の効率を優先してタイムラグを限りなく小さくしようとしてるんでしょうけど・・・・万が一のセフティ回路が抜け落ちてませんかね?
アクセル開ブレーキも最大だなんて有り得ないんだから・・・単純にブレーキ最大の場合はアクセル回路を遮断するプログラムにすれば済むんじゃないの!
ブレーキ優先プログラムにしないと同じ様な事故が起きると思うのですが・・・・・
そういえば運転手の所為にされた長野県でのタクシー事故も同じ型のプリウスじゃなかったけ?
長野中央タクシー
いずれにしても、ニュートラルに出来て、ブレーキも踏んだだけ油圧ブレーキがそのまま動作する昔のオルガン式アクセルペタル車が一番安全なんだろうね!
アクセルペタルオルガン式