ここまでの間に、十分な応急処置さえしておけばと悔やまれますが、冷却ポンプやモーターが揃えばまだ最悪の事態を回避出来る希望の光が灯りました

東芝も昼夜を徹して代替え部品造ってたんだね~!もっとも沸騰水型原子炉の命運が掛かってるので東芝さんも必死なんだろうけど!

 

政府も東京電力も後手後手で、とても収拾なんて出来ないと諦めていましたから・・・土壇場で間に合えば奇跡ですが!

 

首相官邸に原子炉事故特別対策本部も設置せず、周辺に非常事態も発せず後手後手の避難範囲拡大で混乱を起こし、無策・人任せで危機を増幅した菅政権は許せませんが、なんとか収拾出来る可能性が見えて来た事は喜ばしい事です!

天皇陛下の日本国民を鼓舞する御言葉のおかげですね!

 

問題は対放射線防護服がどの位手当出来て、いかに迅速に設置が出来るかに掛かって来ました!

 

東北電力でも原子力発電所があります!しかも震源地に近い宮城県牡鹿半島の女川と下北半島の東通村白糖です。

 

東北電力の両原発は13m以上の高さに建設されています。東京電力の福島原発も資料は有りませんがほぼ10m以上の高さにあると思われます

なぜ同じ型の原発で同じ立地なのに東京電力と東北電力で明暗が生じたのでしょう?

 

航空写真で東北電力の原発を見ると、海岸線から一気に10m以上高くしてあります。周辺も低く、例えるなら石垣の上に造られた天守閣みたいなもので津波を左右に逃がすように建てられていました。

 

一方の福島原発は例えれば段々畑の上に建っていて津波を防ぐ役目を果たすものが有りません!

しかも約1.5kmの一線上に建物が並び周辺の高さもほぼ同等か高いのですから、これでは津波のエネルギーを逃がす事が出来ません!

この津波対策の差が、明暗を大きく分けてしまった最大の要因だと思います!

 

今回の福島原発事故を検討してみると、肝心なところで防災上問題になる点が浮かび上がって来ましたね。

 

最初の原因となった非常用冷却装置が地下に設置されてしまった事!40年前の設計なのですが、基本的に津波に弱い設計でした!(構造上やむを得ないのでしょが)

最新の原発はどうなっているのでしょう?やはり地下でしょうね

 

2つ目には、冷却水系が停止した場合のバックアップが全く考慮されていなかったという事です。燃料プールについても同じです。

 

3つ目には、各原子炉が隣接しすぎてる事です。土地に余裕がない日本の悲哀ですが、津波を逃がす上でも、もっと間隔を開けて各原子炉を2基づづ一段高い場所に造るべきでした。

 

4つ目には原発以外に本格的予備の発電施設が無かったことです。ディーゼルエンジンの発電機では燃料が終わったらアウトですもの!

福島原子力発電所の不幸は2基のオイルタンクが一段低い海岸近くに設置され津波で破壊されてしまった事です。

(多分このオイルタンクが予備の発電機の燃料だったのかもという想定です)

原発建屋の裏手にあったなら今回の事故は全く違っていたでしょう!もし燃料用バックアップ・オイルタンクが海岸から離れて高所に設置してあったなら今回の危機は起きなかったでしょうね!

 

東京電力福島原発の事故は、高さだけを過信して大きな津波が襲った場合を想定されていません!

起こるべきして起きたとも言えるんではないでしょうか?

 

その点では東北電力を見習って、万全の津波対策を講じた新しい原発を造って貰いたいものです!

 

今回の原子力発電所の事故で、原発アレルギーが出来て再建出来なくなったら日本の不幸です。

 

今回の事故は、初期対策さえ最初から総力を上げて対処していれば十二分に防げたのです!

 

事故経験の浅い東電に任せて甘く考えていたのが大間違いだっただけで、冷却系だけしっかりしていれば危険性が少ない事が逆に証明されたのですから!

 

今回の事故で、日本の原子力発電は世界一安全な設備になると信じます!

 

皆様も、たとえ悲惨な結果になろうとも、どうか原発アレルギーにはならないで下さい!

 唯一の被爆国として、核の平和利用は日本の使命でもあるのです!

ただし、柏崎や御前崎の様な断層に近い所に建てるのだけは止めましょう!

政治家も地質学を学び、安全な場所を選んで下さい!電力会社任せにしないで!