年2回行われるシーズンインテストで、当然新スペックのPUをテストすると思ったのですが・・・
第1回目のバルセロナ・カタロニアサーキットで行われたシーズンインテストでは。新PUの投入は無かった?
オイルクーラーのトラブルで載せ換えたPUは何だったんでしょうね!


今シーズンはRA618Hのスペックも発表しないし、投入計画ぐらい公表しても良いと思うのですが闇の中!
失敗を恐れてるんだろうけど、ちょっと慎重過ぎませんかね!
これじゃ官僚主義!思い切って何でもトライしてた昨年の長谷川の方がまだましだった!(苦笑)
一体、SAKURAは半年間何やってたんですかね~!(大苦笑)
猛獣山本雅史・浅木泰昭・田辺豊治の新体制は、エンジン屋集団です!
残念ながらこの組み合わせが素晴らしい結果を産めるとは思えませんね!肝心の電気系がいません!
今期から採用したエンジン休止システムですが、燃費が若干向上してもターボを回す排気も落ち肝心なMGU-Hの発電量を減らしています!

休止システムで燃費稼ぐなんてエンジン屋の発想!F1じゃ百害あって1利なし!


新体制となって新スペックを出すからにはサプライズをしようとしてるんでしょうけど、自由に開発させる新体制とは裏腹に失敗が許されない雰囲気になってるんじゃないのかな~?

今のF1はエンジン(ICE)だけ素晴らしくてもMGU-KやMGU-Hを発電機&モーターとして上手く使えなければ戦闘力を発揮出来ません!
エンジン(ICE)の最高ターボ圧は規制されていません!
代わりに最高回転数を規制してるのでホンダお得意の高回転ターボ技術が使えません!
単純にエンジン(ICE)の全開時にターボへの流量に余裕があればMGU-Hを発電機にする事で常時発電出来る筈なのですが、燃料規制の為リーンバーンエンジン+ターボにしないと規制をクリア出来ません!
【リーンバーンとは理論空燃比(ガソリンエンジンでは14.7(空気):1(燃料))以下で燃焼させる事】
まさにスカイアクテブ-Gそのもの!

まだF1では排ガス規制が採用されていないので各PU様々な工夫をしている様です!
オイル燃焼もその一つでしたが、今シーズンから規制されました!


一般論では同じ燃料で高圧縮比ならパワーも出ます!
以前の高馬力ターボエンジンでは圧縮比も低めが常識でした!
しかしいまや、メルセデスの圧縮比はF1規定最高の1:18!
要するに現代のF1エンジン(ICE)はマツダのSKYACTIV-Gなんだわさ!

skyactiv-g_01
ホンダがちゃんとリーンバーン+ターボの排ガス規制クリアするエンジンを開発出来てたらマツダより先に出してる!(F1に排ガス規制は無い!)
リーンバーンエンジンの馬力アップには昔みたいな干渉しない排気菅も重要です!
(タコ足エグゾースト)
マツダ4-2-1排気システム
高圧縮比+高過給するには、強固なエンジンブロックが必要なのは言うまでもありません!
F1の燃料規制は、100kg/h且つ15000rpm以下で流量=0.009n(回転数)+5.5kg/h以下・・・8000回転では72kg+5.5kg=77.5kg/hなんですね!
エンジン回転が低い高負荷時は燃料流量規制をクリアするのが難しいのですが・・・

プリウスと同じで加速中にMGU-Kをモーターアシストで使えば燃費は良くなります!
しかし、MGU-Kの発電量は1周2MJ以下、使用は
1周4MJと規制され、MGU-Hで補ってフルに使っても1周33秒程度しか使えません!
一方、MGU-Hの発電は無制限です!
MGU-Hで直接MGU-Kを動かすすには・・・・・高回転!

いまやF1用PUの性能はMGU-Hの活用次第となっているのです!

ホンダ以外のPUは副燃焼室+リーンバーン+ノッキング対策のHCCI
(Homogeneous Charge Compression Ignition=予混合圧縮着火)ですが、RA618Hはホンダ独自の副燃焼室なしのリーンバーンシステム拘っている様ですが・・・・・・
いったいRA618Hの圧縮比はどうなっているのでしょう?
まさかSKYACTIV-G並みの14.0じゃないよね?
メルセデス並みの高圧縮比を達成出来ているとは思えませんね!

ガスリーが4位になったバーレンGPでもトップ3集団とは1周1秒も遅かったんだから、デメリットの大きい休止システムなんて止めればいいのに・・・・・・

新しいスペックを積極的に投入するのか、じっと我慢して完成してから投入するのがいいのか・・・・
完成してから投入しても、トップ集団が更にパワーアップしたら元の木阿弥!
先手先手で攻め続けなけりゃいつまで経っても追いつきませんよ!

新スペックPUの開発目標は、あまりに高過ぎているんじゃないのかな~?
MGU-Kの発電は減速時、しかも最大消費量4MJの半分しか発電出来ませんから、問題はMGU-Hで如何に少しでも多く発電するかって事ですよ浅木さん!
休止しないでその間に少しでもMGU-Hで発電するのが本筋とちゃう?
熱対策も絡んでるんだろうけど・・・・いかにホンダPUの燃費が悪いかって白状してるのも同じでしょ!
ホンダPUは最初からMGU-Hを小さく設計した程、ハイブリッドに精通している技術者がいない!
エンジン屋としては世界1流だけど、電気系を軽視してる今や時代遅れの技術集団なんでしょうね!
STR13も迷走中ですが、RA618Hも霧の中を迷走中!
いつになったら霧が晴れるやら・・・・・・
まずは耐久性を上げ、次に燃費を上げ、最後にパワーも上げるってか?
順序はいずれにしても、1項目に半年じゃ勝てる新スペックなんて当分出来る訳ないよね!

STR13じゃないけど、弄繰り回して過度なネガテブサスにするよりベーシックに忠実な方が絶対良い結果を生むんだからRA168Hも高圧縮・高過給のターボエンジンとして燃費をどう良くするかに絞って単純化した方が良いとと思うんだけど!

とにもかくにも燃費を如何に良くするか!良くなればレース全体でMGU-Hで発電出来るんだから!

ネットじゃパワーが足りないからもっとパワーアップしろって声が多いけど燃費が悪くなったらレース後半は全開走行なんか出来ません!

バーレンGPでは、ガスリーハートレーともにターボとMGU-Hが改良された新品だった!
データー取りのつもりで、マッピングも適当だったから好成績が残せたんじゃないの?
中国GPやアゼルバイジャンでは、なまじコースに合わせて一生懸命マッピングしたのでMGU-Hが発電不足になったのとちゃう?
シーズン・イン・テストでタイムが上がらなかったのも、MGU-Hもソフトも全く進歩してないんだから好タイム出せる筈もないって事です!

MGU-Hの最高回転数はターボと固定比率で125,000回転!1秒間に2千回転以上!(ワオ)
エンジン(ICE)回転の10倍!こんな高回転型発電機が製品化出来てるなんて信じられませんが・・・
本当に製品化出来てたなら発電量も半端じゃありません!
メルセデス・フェラーリ・ルノーとのパワー差はMGU-Hなのかも!
なるほどレイアウト変えたらシャフトが伸び高回転に耐え切れずMGU-Hが壊れ捲くったのも無理ないわな!

今のホンダのMGU-Hの回転数は・・・・耐久性重視で8~9万回転程度かも!
壊れなくなったけど発電能力が足りないのも仕方ないのかもよ!(大苦笑)
ターボとMGU-Hの間に振れ止めのベアリングを正確に入れらればもっと回転が上げられる筈だけど・・・・
当然やってるよね!

ちなみにMGU-Kの最高回転数は50,000rpm!こちらはなんとかクリアしてるでしょうね!

高圧縮比・高過給圧を実現しなけりゃ、MGU-Hを使いこなせない!
RA618Hのスペックをぜひ公開してもらいたいものです!(大苦笑)


いまの山本雅史・浅木泰昭・田辺豊治のエンジン(ICE)重視体制じゃ電気との融合は無理かも!
ICEの更なるパワーアップより開発順位はICEのパワーを維持したままMGU=hを常時発電に使った場合の燃費向上が最優先されるべきでしょ!
そうなれば全開でレース出来ますからね!意外と単純過ぎて馬鹿にされるでしょうけど・・・・・電気系の観点からすれば、MGU-Hを大きくするよりフリクションの少ない最大回転数を達成する方がパワーアップ出来て好結果を産むと思うのですが・・・
大幅なパワーアップするまでトロロッソ・ホンダのブログはお休みします!(大苦笑)
再開は来年になっちゃうかもね!