カナダ・シアーズの倒産やアメリカで次々と大型ショッピングモールが閉鎖されるって情報を見聞すると・・・
アメリカの小売り業が大変な状況になっってると思ってましたが・・・

シアーズやKマートに関しては・・・・・・まずはこちらを
https://www.businessinsider.jp/post-223

シアーズと言えばシカゴのシアーズ・タワーが有名ですね!とっくに売却されちゃいましたが・・・・
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元々がカタログ販売(通販)の会社でしたが、高級百貨店じゃない中級品以下の商品を売るショッピングモールをアメリカ国内に次々と展開し、一の小売業者に上り詰めたました!
その象徴がシカゴのシアーズビルでしたが、奢る平家久しからず・・・・全米一の本社ビル建てちゃコストも上がるし、高給取りながら働かない連中が増える大企業病に陥り・・・・より安いディスカウント・ストアを展開したウォルマート(世界一なった)にあれよあれよと追い抜かれてしまいました!

ウォルマートは戦後同じ様に大躍進した日本のダイエーみたいなもんでしょうか!皮肉なことにダイエーは会社再生法を受けたKマートと業務提携してたんですね!
ダイエーは小売業売上日本一になるも、結局デスカウントストアからシアーズみたいに総合小売業に向かってしまい、おまけに豊富な資金目当てに寄ってたかって他の事業を持ち込まれプランタンやダイエーホークスの運営など余分な事に金を注ぎ込みさせられ制御不能なほど肥大化して自滅しちゃいましたが・・・・・・

余談はさておき・・・
最悪なのは、2002年倒産したKマートに乗り込んだ敏腕投資家エドワード・ランパートが2005年シアーズを買収した事!
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投資家というと、プリテイウーマンのリチャードギアを思い浮かべました!
皆さんご覧になってると思いますが、彼の演じた投資家のモットーは業績の悪化した企業を買い叩いて安く買った企業を【切り売りして如何にして高く売るか】でした!
ランバートも同じでしょう!
存続会社は名門シアーズになりましたが・・・・しかし、シアーズの凋落原因は・・・・・
一回も現場も見ずに、2000km以上離れたフロリダの大邸宅からテレビ会議で指図するだけの小売り業が素人のワンマンのCEOが業績悪化の全ての元凶だったとはね~!
超ワンマンならなおさら現場をみなくちゃ・・・・・観ないなら任せるべきなのに・・・・・・・
でも最初から売却目的だったら・・・・業績の立て直しなんか考えてませんよ!
シアーズ・Kマートの所有する莫大な資産順番に切り売りして自分の投資ファンド投資者への配当を確保する戦略なのはミエミエ!(爆笑)
シアーズ破綻3
だって、店舗のメンテナンスも改装もせず、人員も削減しサービスも低下させ続けているんだから!
ランバートが個人資産を注ぎ込む筈がありません!
アマゾンに対抗してネット会員(情報収集)を強引に集めようとしたら、レジで時間が掛かり過ぎて重要顧客の年配層に愛想を尽かされたんだとさ!こんなシステムどうせ形だけだろうけど!(嘲笑)
暇な老人達にとってはショッピングも大きな娯楽なのに・・・・これも閉鎖を早める為に顧客離れを促進する高等戦術なんでしょう!(苦笑)

今やシアーズもKマートも信用不安で、商品が仕入れ出来ず・・・・・
シアーズ店内
店内はガラがら・・・・・・これじゃお客も来ませんぜ!の悪循環!さすがですね!(苦笑)
シアーズ店内2jpg
全米1位を誇ったシアーズは今や惨憺たる状況で見る影もありません!
シアーズ店内3
不採算店の土地・建物をCEOが造った別の投資ファンドに売却させ、シアーズに割高な賃借料を払わせたんじゃ・・ファンド出資者へ利回りは高くなるけどシアーズを食い物にしてるだけ・・・・・
オマケにシアーズ時代の4倍のテナント料を取っってる!
そんな事したらテナント埋めるのも大変でしょうに・・・なんて素人に思わせておいて、
実はわざとテナントを集めないでシャッター街となった広大なショッピングセンターを閉鎖する口実にしてるだけでしょ!(大苦笑)


大型ショッピングモールに限らず、大型店舗は常にメンテを行わないと古びてしまいます!
エレベーター・エスカレータ・空調設備等の膨大なメンテナンス費用も掛かりますがそれもカットしたんじゃ・・・
テナントが減ればテナント料の激減もさることながら空きスペースが増えたイメージ悪化で客も減る!
テナントで入居してたシアーズが不採算を理由に撤退したショッピングモールは中核を失ってあっという間に閑古鳥が鳴き始め閉鎖せざるを得ない・・撤退前にモールに融資して担保として土地を押さえて置く・・
なるほどね~さすが禿鷹ファンドはやり方が姑息ですね~!融資額の2割以上で転売して利ざや稼ぐって寸法か!

シアーズは。2009年には466億ドルで全米9位だった売上げも2015年には221億ドルの20位まで落ち込んでいます!2016年には155億ドルと3分の1に!
もはやシアーズは、仕入れ業者からも見放されたので倒産は時間の問題!
完全にランバート氏の失敗ですが、誰も辞めさせる事が出来ません!必死に立て直しに取り組んでいると見せかけてるんだから!(大爆笑)
会社更生法を適用出来れば仕入れ代金もカット出来ますから、生かさず殺さず・・・・じわじわと!

一方の小売り業の巨人、ウォルマートはGoogleと提携したり、ネット販売eコマースのCEOにベンチャ企業のCEOを抜擢したりと真面目にAmazonに対抗しています!
他の大手の小売業も特徴を生かして頑張っているんですね!
どうもアメリカ小売業の苦戦報道って、シアーズの一人負けをカモフラージュしてる可能性も?

最初のショッピングモールの廃墟だって、ウォルマートが強引な出店でライバルを廃業に追い込んだ跡かもしれませんし・・・・しかも、既存のショッピングモールが廃墟になってから売上が落ちたら直ぐに撤退し地域の利便性を悪化させる悪名も鳴り響いているので、ウォルマートの新規出店に反対運動も盛んだそうで・・・・・・

豊富な品ぞろえも出来ず生鮮食料品を置かず有名ブランド品も置けない百貨店は存続出来ないでしょうね!

日本のマスコミは、アメリカの小売り業が苦戦して次々と廃業してるのは、Amazonなどのネット通販の所為にしてるけど、どうやらそれだけじゃないって事じゃん!

確かにAmazon通販は便利でおまけに安いのは事実ですが、大部分のアメリカの高齢者には関係ないんですよね!
高齢者を対象に地域密着型巡回サービスで売り上げを伸ばしてる大型店もあるし・・・・・

日本人て意外と”時は金なり”で価格には拘らないんだよね!高いセブン・イレブンがこれだけ繁盛してるんだから!(苦笑)

ユニクロが繁盛してるのはコストパホーマンスがいいからですし、高級ブランド品も売れてるけど、その為にはそれなりの高級店舗が必要です!
高級テナントもなく商品のディスカウントを始めたショッピングモールじゃ、大規模なディスカウント・ストアのウォルマートには勝てないもんね!
名門百貨店の苦境は日本以上でしょう!日本の場合は中元・歳暮があるけどアメリカじゃこんな風習はありませんから・・・・・
いずれにしても、アメリカでテナント型の旧式ショッピングモールは観光地以外その存在意義が薄れてきたのは事実ですが・・・・・・食料品主体のスーパーマーケットは存続してますし、大型家具は内装品などの店は繁盛してるんだから・・・・そんな訳で、アメリカ小売り業の苦戦報道は割り引いて判断する必要があるかもよ!

日本はどうなるんでしょうね?スマホの普及でネット通販が主流になっちゃいました!
楽天の出展料は高いし・・・・どうでもいいものはAmazonの一人勝ちになるのかも?
いずれAmazonも会員だけが配送料無料になるんだろうけど・・・・いつまで広告宣伝費扱いの配送料無料が続くのやら・・・・・・・
日本にも廃墟候補が・・・・

華々しくリニューアルオープンしたけど・・・・交通アクセスが・・・・・・