死者に鞭打つ気はさらさらないのですが・・・・・
今回の雪崩遭難死亡事故は、大田原高校生を引率した毛塚優甫教員(29)の経験不足と致命的判断ミスが引き起こした惨事といえるでしょう!
那須ファミリースキー場1

栃木県高校体育連盟山岳部の引率責任者として29歳という若さが故の気負いが正常な判断を狂わせたのかも知れませんが・・・・
30cm以上の降雪も短時間だったので、降雪中ならパウダースノウを掻き分けて進むラッセルの醍醐味を味あわせてあげようとしたんでしょうか?
しかし、強豪校として先頭に立ち、真っ先に雪崩を受けて殉職!
まるで映画【八甲田山】で、初めての雪中行軍の指揮官として思い通りの指揮も取れず(実際の決定権は口を出さない筈の山田少佐)、殉職した神田大尉
(モデル=神成文吉大尉)だったとも言えるのでは・・・・・
決定された事に異議を唱えず全力で訓練の先頭に立った素晴らしい教師だったのでしょうけど、最後の最後で誤った指示を出すとは!

冬山の経験を更に積んでいれば、大田原高校を更にレベルアップさせ全国有数の強豪校に出来たでしょうに惜しい人材を失ったものです!

訓練場所は悪天候にも拘わらず、40度近い傾斜地で行われていました!
しかも営業時の2月25日~3月1日まで雪崩の危険性の為、今回雪崩が起きた周辺のゲレンデを一部閉鎖し
ていたのに、表層雪崩が起き易くなっていた急斜面でラッセル訓練をするなんて・・・どうして緩斜面にしなかったんでしょう!
こんな無謀なプログラムを指示したのは・・・・・・現地本部です!

急斜面じゃないと登山訓練にならないから?一時的に暖かくなって積雪が解け、寒の戻りで凍った表面に短時間で大量の雪が降れば雪崩注意報も出るわさ!
自分じゃ引率もせず高みの見物を決め込んでいた本部の考えそうな事ですよね!
まるで、史実【八甲田山】のミニ番みたいです!
地元だった事が逆に”この程度の積雪なら大丈夫”という雪崩注意報を軽んずる決定に賛同しちゃったのか?それとも【八甲田山】の神田大尉同様上役の計画に異議を唱えなかったのか・・・・
本部は、ゲレンデの一部閉鎖が行われた情報も知らなかったんでしょうね!知っていれば”絶対安全”とは思いませんから!(大苦笑)

ラッセル訓練中の雪崩に遭遇し、とっさに毛塚優甫教員(29)は”伏せろ!”と叫んじゃった!
毛塚優甫教員(29)は大規模な雪崩に遭った経験も無く、怖いもの知らずだったって事ですかね!
崖下だったり雪崩が来る方向に大きな岩や巨木の遮蔽物があれば、一時的な避難方法として伏せて雪崩をやりすごす効果もあるでしょうけど、急斜面でしかもラッセル訓練でわざわざ圧雪して窪地に等しくした場所で伏せたら埋没して窒息しちゃう!
8人の死因は圧死だったそうな!大量の雪の重みで呼吸困難になったって事?
伏せずに来た道を滑り降りていたら何人かは助かっていたのでは?
深い雪の中のラッセル訓練じゃ急な反転姿勢が取り難かったにしても、”伏せろ”は軽度な雪崩の防御策ですから!落石じゃあるまいし・・・・・普段落石の防御策しか取った事がないからこんな指示が条件反射的に発っせられたんじゃないのかな~!

交通死亡事故の運転手の多くは無事故無違反の優良運転手!事故の経験もない人達が死亡事故を起こしてるんですよ!
過信とかの問題じゃなく、何が危険なのかを察知出来ないからなんですね!
高速道路で急ハンドル切ったり、後続車の事も眼中になく慌てて車線変更したり・・・色々やってますよ優良運転手と言われる人達は・・・・・のんびり走るのは注意力散漫になるんだけど・・・・・
閉話休題

雪崩が来る方向に岩や巨木の遮蔽物があれば、一時的な非難として伏せても効果もあったでしょうけど、ラッセル訓練でわざわざ圧雪して窪地にした場所で伏せたら埋没して窒息してしちゃう!
8人の死因は圧死だったそうな!伏せずに滑り降りていたら何人かは助かっていたのでは?
熱血漢で、高校生に少しでも冬山登山の経験を積ませテクニックを伝授したかったんでしょうけど、訓練を最優先じゃ安全登山訓練とは言えんでしょう!


勇気ある中止・撤退を判断するのも、安全登山の重要な+技量なんじゃないでしょうか!


しかし、そもそも、悪天候の中、雪崩を軽視して、ラッセル訓練を強行した栃木県高校体育連盟の猪瀬修一専門委員長(50)の判断ミスが無ければ起きなかった事故です。
引率教諭と相談して【絶対安全と判断した】なんて他人事の様に言ってるけど、責任を自覚してませんね!
絶対安全なら誰も死にませんよ!
折角来たからと、悪天候の予報にも拘わらず、登山を強行し遭難して救助隊の世話になる輩の多い事多い事!まさに典型的な決定ですよね!(大苦笑)
しかも大田原高校の顧問ですから、毛塚優甫教員(29)神田大尉の様に従うしかなかった!
好天気に恵まれた予備行軍が余りにもスムースに終わった結果、悪天候を想定出来ず大隊の行軍も可能と判断し猛吹雪の中多大の犠牲者を出した八甲田山の雪中行軍の故事を知らなかったんでしょうか?
あまりにも無謀な思いつきで、前途ある若者の命を絶たせた責任は重い!重過ぎる!

雪崩の想定も出来ず、無線機を車に置き忘れ一方連絡も取れない状況で対応も遅れた本部に残り責任逃れをする猪瀬修一専門委員長(50)は、さしずめ【八甲田山】で随行した大隊本部の山田少佐(モデル=山口鋠少佐)だよね!
映画では、山田大佐は責任を認めピストル自決して反省を表しましだが・・・・・
映画【八甲田山】ではラッセルの場面が頻繁に映し出されていました!


天は我々を見放した・・・・・雪に埋もれて毛塚優甫教員(29)もそう思ったのかも・・・・・・