その井戸のお陰で水蒸気爆発も起き辛くなってたんでしょうけど・・・箱根温泉供給会社のHPを観れば仙石原・下強羅を温泉地にする為に涙苦しい努力がなされているんですね~!
なるほど、大量の硫黄が噴出してるんじゃ、清掃不能となれば人造温泉が止まって死活問題になる訳だわ!
箱根温泉供給会社と聞くと箱根12湯に温泉を供給してるみたいに思いますが、元は1905年から始まった井戸は50m~100mと浅い大涌谷蒸気を使って奥箱根に人造温泉を供給する会社なんですね!
仙石原イタリ湿原から汲み上げた地下水+雨水を
箱根大涌谷001から箱根大涌谷002
箱根カントリ内にある人工のイタリ池16000㎡
ルフ場内なので農薬の流入も心配ですが)
に貯めて、
ストレーナー=マイクロ網(孔径約40μm)で濾しながら
箱根大涌谷003箱根大涌谷004
揚水ポンプを使って
大涌谷温泉020大涌谷温泉021
大涌谷山頂の第2貯水池、第3貯水池に上げてる!井戸からの噴気も貯水池からの浸透する分?
箱根大涌谷005箱根大涌谷006
大涌谷温泉3
第3貯水池は平成24年度に地下化され現在は観光バスの駐車場になってます!)
毎日、必要な分だけバルブを開けて
箱根大涌谷007
噴気を混ぜ合わせてるんだけど、温泉造成槽と温泉造成塔の2種類があるんだってね!
温泉造成槽は
箱根大涌谷009箱根大涌谷010大涌谷温泉
大量の湯の花で装置がすぐに詰まっちゃうので毎日の清掃が必須なんだってさ!時には2回も!
なるほど例外の立入容認は苦渋の決断って事ですね!
箱根大涌谷013箱根大涌谷014
箱根大涌谷015
温泉造成塔は週一の清掃で大丈夫の様ですが・・・・取り出す硫黄も凄い量ですね!箱根大涌谷011箱根大涌谷016
分配菅にも湯の花が付着するでしょうし・・・・旧態依然のままじゃ結構大変!
箱根大涌谷012
しかし、露天の人工池や貯水池じゃ、福島原発事故の時一歩間違えば、日光の中禅寺湖並みの放射能で汚染されてたって事じゃん!
私は地下水から直接温泉を造ってるとばかり思ってました!(苦笑)
万が一、揚水ポンプが故障した場合も供給可能にする為に莫大な労力を費やしたんですって!
明治の人達はスケールがでかかったんですね~!
30%の大涌谷の自噴温泉を混ぜて使用してるんだそうで、清掃が出来ないと大涌谷温泉が止まるのは時間の問題なんですね~!
供給先は4百数十宿に及ぶんだそな!供給先の温泉旅館は死活問題になっちゃうね!
もっとも箱根町としては、折角『大涌谷再整備計画』でもっともっと大涌谷に観光客を呼び込もうとしてた矢先の大騒動!
大涌谷再整備計画
やっと完成した肝心貫目の『大涌谷観光センター』が立入禁止になったんじゃ泣いても泣ききれない状況なんですわな~!水蒸気爆発で大被害となったら泣きっ面に蜂だぜ!
大涌谷黒たまご館
大涌谷観光センター改め新装の『大涌谷くろたまご館』!1000m越えで富士山は観えるし・・・・・・
寿命が7年伸びるってPRで評判の『黒たまご』用の鶏卵は一日10万個ですって?
全てパー!
昔は仙石原も温泉量が安定しなかったので、大涌谷の蒸気を使った人造温泉にしたんだけど、今だったら新しい源泉も掘れるんじゃないのかな~!
箱根7湯の湯本・塔之沢・堂ヶ島・底倉・木賀・は早川渓谷の谷底、芦之湯も駒ケ岳と上二子山に挟まれた谷底に発見された自然湧泉なのですが富士山は見えません!
宮之下、木賀・芦之湯が江戸時代のベスト3!
明治時代になって、小涌谷、湯の花沢、姥子、強羅、仙石原と開発され、現在は箱根12湯と呼ばれていますが・・・箱根温泉供給会社の大涌谷人造温泉以外にも人造温泉の宿が多いそうな!
大涌谷も小涌谷も元の名は大地獄・小地獄温泉天国だったけど、果たして地獄を見ることになるのか・・・・